kirigoe's ノベルゲーム感想ブログ

ノベルゲー20年ぶりに本格復帰したわたしはどうすりゃいいですか?

PS4のギャルゲーをプレイするために、8万円のPS5本体を買うしかない状況に陥る

 私はPS4を持っていないのだが、PS4を買わないとプレイできないギャルゲーというのがわずかに存在する。今ではPS系はギャルゲーから見限られつつありSwitchがギャルゲー天国になっている現状がある。そういった現場を知っていると信じられないかもしれないが、PS4でしか出ていないギャルゲーも存在する。なので、それのプレイをしたいと前々から漠然と思っている。あと相場が安めなのとSwitchでプレイするとバッテリーを痛めるためPS4でプレイしたいギャルゲーがあるのだが…。

 PS3以降のPS系ゲームハードには中古購入時の致命的な弱点がある。それは「その本体の前所有者がインチキしている形跡があると判定されていると巻き添えで現所有者のPSNのIDもBANされる」ということだ。それが強烈な負の作用をもたらしている。つまりそう簡単に中古を買えん。

 昔から有名な話で、当時生産終了していて中古しか買えないPS3をフリマサイトで買ったら改造機だったため自身のPSNがBANされてトロフィーやDL版が全てボッシュートされたという悲しい話が2017年末に起こっている。そういう話は中古販売店なら当然把握していると思われ大手の店舗は簡易的にチェック済みであろうものの長期保証などはできず、いざ最悪の事態になっても本体は交換してくれるはずだがPSNはBANされたままだ。そのため中古は購入それ自体が大きなリスクである。PSNに紐づけないならいいのかもしれないが、PS4以降はもう紐づけ前提の機器だ。

 さて、こうなるとPS5を新品でと考えがちだ。が…。PS5の定価は79,980円である。中古PS4は1万円台。さて、ギャルゲーを数本プレイしたいだけの私はどういう選択肢をとればいいのだろうか。リスクを0にしたければ、ギャルゲー数本をプレイするためだけに8万円のPS5本体を買わないといけないのだが…。

 

某所でのPS5とPS4の売り場。本体は税込79,979円のPS5しか売っていない。高すぎる上にラインナップの半分以上がPS4ソフトであることから「PS4の本体は売ってないんですか?」って多くの人から言われてそうだ。遊びの限界を超えているのかもしれないが、価格の限界も超えてしまっている。

 

 

 

 

 

 

高性能だが高すぎるPS5

 2024年8月末に大きな話題になったが、PS5は9月にすごく値上がりした。79,980円である。元々が54,980円で、3度にわたっての値上げとなる。とはいえ、PS5はゲーミングPCと比較した場合には8万円であってもコスパの良いゲーム機と言えるのだが…。残念ながら私のPCにはRTX4060Ti(16GB)が搭載されているので、もう既にゲーミングPCを持っている状況とも言える。PS5は(今では)型落ちのRADEONなので性能はよくてもワットパフォーマンスは残念。PS5のCPUはRyzen第三世代(3x00番台)。だいぶ古い。※最初第二世代としていたが第三世代の間違いでした。お詫びして訂正します。

 「PS5はゲーミングPCより割安だし買えばすぐゲームできるからおすすめ」としている人は結構いるのだが、「もう既にゲーミングPC持っている人」への視点は欠けている。私みたいな人が数タイトルプレイしたいがために8万円のゲーム機を追加購入するのはハードルが高すぎると言わざるを得ないのだ。特にPS5は転売屋が全力を出したため2023年までふらっと店に行って店頭購入が不可能だった(在庫が潤沢になってからも地方であっても購入にはものすごく厳しい条件がつけられていて傍目ではまだ普通に買えると思えなかった。それどころか2024年になったくらいでもその状況は続いていたような気もする)。そのおかげでPS5専用ゲームそのものが激減したのは僥倖だったが。そして転売屋の影響がなくなったら定価が5,5万円から6,7万円に、そして8万円になっていたという。しかも改良は1回だけで、PS3や4で見られた消費電力の低減など本体性能に関わる改良はなく薄型化のみ。排熱管理だけを考えると、こういう高性能ゲーム機ではあまり薄くするのもよくないと私は考えているために薄型化は評価ポイントに入りにくい。パソコンを自作している人ならスリムボディの難しさを痛感しているはず。さすがにこれではPS5を買う理由も意欲もなくなっていく。

 だが今更新品のPS4は(正規の手段では)手に入らない。PS4のソフトを数本プレイしたいだけなのだが、リスクを0にしたければ8万円で新品のPS5を買うしかない。通勤買い物の足に軽自動車が欲しいが、8トントラックを買わないといけないような状況となっている。8トントラックでも通勤はできるし買い物の足にもできるっちゃできるが…。

 

 4Kはまだ早いのかと言われたら早くないし、私自身も2017年から4Kディスプレイを使っている。なので4K環境でゲームを快適にするというコンセプト自体はまあわかるんだが、ユーザーとしての視点で見るとディスプレイ以外のハードウェアがまるで追いついていないとも感じているし、ディスプレイもまだ高い。やっとストレージ関係がリーズナブルになり始めたくらいで、GPUはあと2~3段階の劇的進化を待たないといけないのでは。そして進化しても作り手が作ろうとしなければ意味がない。2024年において4K化を実現しているギャルゲーは私の知る限り2作品しかない(蒼の彼方のフォーリズム恋と選挙とチョコレートハイレゾ版)。00年代全盛期の作品をリメイクしたり高精細化する流れもあるが、フルHD化がせいぜいだ。フルHDの200万画素で高精細化とはとても思えず私は満足していないが、4Kだといろいろ負担かかるしSwitchやPS4への移植ができないからしょうがないとも思っている。PS5独占で4Kギャルゲー全年齢版出しても誰が買うんだよに絶対なるからPS5への移行も絶望的だ。人間の眼の限界を超えるため携帯機は4K解像度にする意味がないのもマイナス要素だ(つまりSwitchの4K化など夢物語とも言える。そもそもSwitchは携帯機状態だと720pにしているが、それでも眼の性能を考えると特にそこまで問題がない。それどころか無駄に高精細化するほど消費電力と性能が必要となり、電力の問題からかえって不便となってしまう)。

 映像を作るだけでも4KとフルHDでは必要な能力が全然違ってものすごく大変だ。ここ数年でようやく環境が整いつつあるが、それまでは地獄だった。3Dゲームを作ってる側なら映像を作るよりも格段に大変だろう。それよりはフルHDで済ませる方が良いに決まっている。

 

嫌なら中古PS4を買わざるを得ないのだが…

 8万円でPS5新品を買わないといけない。この状況を打開するべくどうにか考えた。考えた。考えたのだが、結局のところ8万円出すのが嫌ならアカBANリスクを承知で中古PS4を買うしかない。もしくは当時の定価からだいぶふっかけている新品未使用と自称するPS4本体だ。某オークションサイトの出品者を見てみると「値下げするつもりはありません。むしろこれからどんどん値上げしていくから」と宣言していた。さすがにこのような出品者を見てしまうと、ただのいち個人から新品未使用(自称)を買う気は失ってしまう。

 状況が最悪で、どうにかならんのかなと考えてしまう。中古である以上、全ての販路でリスクはある。大手チェーン店販売分であっても中古の時点でリスクはある。どうすりゃいいのだろうか。私は今も悩み続けている。即断はできないだろう。

 

PS5もPS4も不要では?となりかねない現状

 気合の入ったオタクならゲーム機もゲーミングPCも両方買うんでは?と思うし、従来のゲーム機の価格ならそうしていた人も多そう。ただPS5はごく最近まで生業が転売の人たちに群がられて入手困難で気合でどうにかなるものではなかったし、入手容易な現在の価格は気合が入っているオタクでもすぐ買える値段ではなくて困ってしまう。どっちかを買うしかなくなる。となると8万円のゲーム専用機より、20万円以上の汎用機をとる。特にPS5じゃないと絶対できないゲームがほぼ0になりつつある今だとそう選択する人は多そう。もちろん知識のない人は8万円でゲームがプレイできるPS5は良いのだが、既に知識などあるんじゃい!って人のことは置き去りであり、そういう人もゲーム機から逃げているのではないだろうか。ちなみに、オンラインプレイは有料(月額だと850円から)、コントローラーはよく壊れて1.2万円弱&代替品なしというゲーミングPCにはない課金要素もあるためPS5は8万円ポッキリで何でもできるようになるわけではない。

 2024年9月のソフトの売上ランキングを見ると、PS5版とPS4版の両方を出しているソフトのうちさすがにPS5版のほうが売れる構図になりつつはあるが、PS4版はPS5の6~7割程度売れている。2020年発売から4年経過してもこれだから、PS4からPS5に移らない人がかなり多いのだろうと推測できる。

 

機能制限版PS5が欲しい

 私が一番必要なのは「PS4ソフトがプレイできる新品のゲーム機」だが、現状そういうものが必要な層が8万円で本体を買わないといけないためにふるいにかけられて脱落している。手持ちのPS4で壊れるまで粘って壊れたらゲーム機でゲームしなくなる、Switchに切り替える、中古PS4買い替えで凌いでいる。という状況にあると思われる。長年軽自動車を開発していた自動車メーカーが海外重視の戦略をとるために軽自動車の開発を中止し、でかい車しか売らなくなった状況に近い。サ◯バーを愛用している人がレガ◯ィやイ◯プレッサにステップアップすることなどそうないのだ。

 だがやっぱり新品で性能高くなくてもいいPS5的なものが欲しいと今なら思う。XboxならSeriesSという廉価版があるのだが、PS4と比較するとソフトラインナップに悲惨なほど差があるために(ノベルゲームブログ的にはXboxではギャルゲー乙女ゲーなどが存在しないというのは致命的)、Xboxはどんなに安かろうが最初から選択肢から外れる。少なくとも私ならギャルゲーが1本もない現行Xboxを買うことはない。プレゼントされても即売却するはず。そしてギャルゲーがまだいろいろ残っている360を中古で買って楽しむだろう。ちなみに360のギャルゲーは互換性がないため現行ではプレイできない(360イチオシソフトは車輪の国、向日葵の少女)。

 廉価なPS5を出せないのなら、PS4ソフトしかプレイできないXbox SeriesSがあればいいとは思う。ハイ◯ットをサ◯バーという名前で売るようなものだ。◯バルはそうしている。最近だとマ◯ダのファミ◯アがト◯タ車に、ボ◯ゴがハイ◯ースになっているんだから荒唐無稽な話でもない。ボ◯ゴの中身がハイ◯ースになる時代がやってくるなんて30年前の広島市民に説いても誰も信じなかっただろう。

 

買ってすぐ売るのもちょっと怖い

 新品PS5を買ってすぐ売るとそんなに損しないように見えるが、中古で買うとBANリスクがあるということは、新品を売却して他人の手に亘ってそいつがインチキしたらどうなるんだろうか。そういうことを考えだすと、新品を売るという行為も中古で買うのと同じくらいリスクがあるということで、「このPS本体には1アカウントしか紐づけしない」運用以外は駄目となり、新品で買って中古に流す行為も怖くてできなくなる。だからこそ新品が高くなるのは大きな問題となってしまう。実際にはそのリスクは限りなく低いとは思うものの、本体のリユース使用の場合の明確なBAN基準がはっきりしていないのでこういうリスクも考えてしまう。

 

 

 

 ここまで、いろいろと短時間で書き連ねた。さて、私はどういう選択をするのだろうか。すごく負の感情を持ちながらPS5を買ってしまうのだろうか。それともリスクを承知でPS4中古を買うのだろうか。すぐに行動するわけではないためはやめの報告はできそうもないが、今後購入など動きがあればまた続編を出す予定だ。

 

 

 

追記・ゲーム機がいい人はXboxでいいのでは

 雑感。ゲーム機がいい人で高画質なタイトルを遊びたいならXbox(SeriesX)でいいのではと思う。というかそういう消費行動をしない限りは現状が変わらないのではと思っている。8万円でも買う人が増えると8万円が維持されつづける。インディーゲームとかあの辺を気軽に遊びたいならSwitchだが、15年来のSteamユーザーとしてはSteamをおすすめしたい。インディーくらいなら別にN100のminiPCでも余裕でできるはず。と雑な誘導をして追記を終わる。ちなみにこのN100、PS3より高性能なはず。

 

 

 

 

続編

 

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