新宿署の警官・星野市香としてX-Day事件を解決した私は、有坂秋桜里として美浜学園の先生となる。のだが、いつのまにか瀬戸内にある離島へ行く船に乗っていた。「冬といえばサマー」。ポケッツ。
さしずめ俺は…
Summer Pockets REFLECTION BLUE
Rewriteより先にプレイしてしまった。Keyの2025年初頭時点での最新フルプライス。瀬戸内の離島を舞台に夏休みを過ごす、という情景に憧れる人は多いかもしれないが、瀬戸内沿岸で人生の大半を過ごしている自分にとっては見慣れすぎた情景であり他の人とは違う視点でプレイできそう。ただ直島は行ったことがないんで機会を見て訪れたい。
安くプレイする手段は存在しないので、普通にパケ版を買うかDL版を買うことを推奨。必ずRBを買うこと。無印を買っても一応アップグレードができる場合もある。
感想から言えばハイレベルにも程があるほどの傑作だった。2024年4月プレイしたタイトル以来の95点以上。100点をつけるかどうかは悩まなくてCROSS✝CHANNEL・EVER17と並べることはできなかった。出来は非常に良いが、Key作品プレイ歴次第。個人的にはKey初プレイの人の気持ちになって点数をつけたのでここまで高く、Key作品をたくさんやってきている人は私の点数-5点くらいがちょうどいい。つまり私の本来の点数は90点くらい。5点の加点要素は初心者に向けたものと、これから記述する遊び要素。
称号、島モン、島ポンなど遊びの要素が多いのはすごく良い。悪いと思われる人もいるかもしれないが、もうKeyとかくらいしかこういうのやってないと思うので続いてほしい。
好きなキャラは、空門蒼かと思いきや満月を喰らいし乳房さん。ごめん天善。2024→2025の瞬間にお前と卓球してたから許してほしい。
1月分とか言いながら12月31日にプレイ完了したので本来1月分にいれるべきではない。あとこの記事冒頭のあのボタンを押すと「ルシファー/カナリアンロッカー/チャンピョン/ショッキングタカの称号を手に入れた」みたいに称号がポップアップするようにしたかったが、はてなブログではできないみたいなのでボタン導入のみで断念した。
他にもいろいろ書いたので、こちらの別記事も参考に。
穢翼のユースティア
AUGUSTで一番評価の高い作品。奇しくも傑作リレーであり傑作やりすぎと言われてしまいそう。2025年の本当の一発目。AUGUST作品は「夜明け前より瑠璃色な」以来2作品目。
最初から最後まで話が面白すぎて、中だるみが全くないというノベルゲーム界では稀有な存在。それゆえ逆にプレイ中断したら再開するのにパワーが要ることになった。再開したらぶっ続けでプレイしてしまい寝不足になった。
評判が良い作品だと聞いてはいたが私の想定を遥かに上回る良さで、結局サマポケより上の点数をつけることになった。私史上3番目(タイ)の評価。正直100点つけるかちょっとだけ悩んだ。従来のAUGUST作品とは毛色が結構違うのでそういうのを好む場合は他作品を推奨(でもAUGUSTらしさも多少出ているとは思う)。キャラ萌え要素はなくはないものの、ストーリーの面白さとテンポが融合し、良すぎてそっちに夢中になってしまう。過去にそういう状況になったのはEVER17のラストとシュタゲの後半くらいで、その面白さをゲーム全編で体験できたのは今回が初だった。とんでもない作品だが、AUGUSTから出たのが意外。現代で言うならゆずソフトがキャラ萌えそっちのけで脳を焼きにかかるストーリーゲーを出したようなもの、かもしれない。
ちなみに任天堂ゲーム機の全年齢版(CERO:D)をプレイしたが、肝心の切られた部分は最低限となっていて、切られた部分との整合性は確保されている(ちゃんとプレイしていればシーンがあったことがわかるように改変されている)。任天堂のゲーム機で娼館を舞台にしている作品をプレイできることに感動しつつ、よくこの程度のカットでいけたなと感心する。PS4版はもうちょっとバッサリやられてそう。
マイナス点を挙げるとするなら、賛否両論あるシーンがごく一部ある(ネタバレ回避のため具体的には何も書かない)。ただここまでやりきった作品はないのでこれをマイナス点とするのもだいぶ違う。それだけ完成度が高くて万人向け。でもないかも。本来は娼館舞台でゴリゴリの成人向けなので、全年齢版が出てること自体が驚くべき作品ではある。
オーガスト作品はPrincess Holiday、月は東に日は西に、千の刃濤、桃花染の皇姫の3作品をすでに持っているので3作品目も早いうちに挑戦したい。
クドわふたー
この作品を今プレイする予定は全くなかったのだが、次プレイする予定の作品が手元になくて春以降に何をプレイするかを考えていたところ、気づいたら始めてしまっていた。Key作品の過剰摂取はよくないと思っているから後回しの予定だった。が。 わふー!Я тебя люблю.
持っているのはPSP版という今となってはクラシカルな媒体。というのもPSP版は安くて、たまたま1000円未満で見かけてしまったので買っておいていた。ただし解像度が低いためおすすめはしない。今からなら普通にSwitch版の購入が望ましいと思う。
あと実は年齢制限がされた、つまりシーンのある版もある。というか最初はそれが出た。ただし古い作品であり、Windows11で動くかは不明。ということもあり今から年齢制限版をプレイする人はもういないと思うが(クドが大好きな若干変わった嗜好をお持ちの方を除く)、最初に出たものとPSP版以降ではストーリー構成がガラッと変わっている。攻略サイトを見る場合はその点を把握しておくべきだと思う(というか私が引っかかった)。ほぼ一本道。というかリトルバスターズにおける能美クドリャフカルートの続きみたいなもの。
意外とそんなに悪くはないかなというのが個人的な感想。シリアスも多めではあるし、リトバス好きへのファンサービス的な一コマもある。あとシーン前後がどこだったのかは全年齢版でも理解できる。シリアスというかちゃんとしっかりKey作品やっているので、キャラゲーを求む人は向かないかもしれない。
ボリューム自体はクドリャフカ1人攻略しているだけなのにフルプライス1本分くらいあるので、若干(若干?)変わった嗜好をお持ちのクドリャフカファンなら大満足しそう。そうでない場合でも新キャラ(有月さん、氷室さん)がいて個性が強く、また二木さんとあーちゃん先輩が専用ルート並に出まくるので、この2人を推している人なら満足できるのではないかと思う。私はリトバスの中では理樹くんの次に二木さんが好きなので刺さった。もちろん理樹くんが女子生徒に扮する一幕もあるため、それ目的でも問題なく楽しめるはずだ。
最果てのイマ
傑作リレーは続く。久々の田中ロミオ作品。なおRewriteをプレイしようとして諸般の事情で延期した。2024年末には灼熱の小早川さんをAudibleで聴いていたのでロミオ作品は1ヶ月ぶり。F◯NZA美少女ゲーム放題の対象内なので18歳以上はそれでプレイするほうがいい。18歳未満はPSP環境を構築してポータブル版をプレイしよう。私は17歳(おいおい)なのでそうした。
前々から手に入れていたのだがプレイする機会がなかったというか昨年6月に一瞬だけプレイしたが放置していた。今回再チャレンジとなる。言葉通りの「チャレンジ」。他者による感想でも「挑戦」を類する言葉で評していることが多い。
どうも事前情報を見るに、制作時間不足ゆえに説明不足感があるみたいな情報があった。一方で田中ロミオ最高傑作と言っている人も多い。家族計画、C✝C、最果てのイマ、人類は衰退しました、Rewriteあたりで人それぞれ意見割れてそうだが。
正直なところ相当難しい作品で、なおかつプレイ時間も長くなりがちな作品だった。だが完成度の高さやシナリオの奥行きは屈指のものがあるため、プレイ作品数をこなしている歴戦のノベルゲーマーでまだ未プレイならば絶対にプレイしてもらいたい。私自身正直1周した程度では把握できてない要素もそれなりにある。この構成・このSF要素を1つの作品として完成させたのは奇跡とも言える。
なお、この作品をプレイしてしまったため購入しておいたRewriteをかなり後回しにすることにした。ロミオ作品の過剰摂取はもったいないのでじっくり味わう。
最果てのイマプレイ終了後から…
体調の関係で10日程度ノベルゲーム休みをいただいて他のものに注力していた。
2月が終わったので適当な追加要素
新作は追わないか?→なんもわからん(同人)未プレイが多すぎる(商業)
何を追えばいいかわからない。というのも商業から同人の流れが加速しているが、同人の捕捉方法がわからない。私の場合はsteamで探索していたり、(実は同郷だったことがわかった)某Youtuberの配信をチェックこそしているが、新作に行き着かない。商業の場合は過去の名作がまだ全然未プレイなのでそちらを優先したい。感想をずっとおっかけている人なら私のプレイタイトルが名作9割挑戦作1割くらいの割合でやっているのがわかるかもしれないが、やってもやっても名作が発掘され続けているからこうなってしまっている。まだまだ修行しなければいけない。ビギナー状態であり、初心者マークやっと外せるかな程度。
旧作を追い続けているが、そのおかげで過去から現在の勢力図を時系列でなんとなく理解しつつある。その辺の理解を進めることで新作につながるかもしれない。ちなみに絵柄の好みとか古さとかは特に気にしておらず、1990年代から2020年代までなんでもやる。
何作品プレイ済でビギナー卒業と言えるのか?
私自身は昔からプレイしているものの空白の未プレイ歴20年がある。だがその期間内でもコツコツプレイし、モード切り替えを数え切れないほどしてきた賢者は数百作品をプレイしているだろう。だが私のような全盛期だけかじった愚者?はまだ100作品に到達していない。何作品で卒業と言えるのだろうか。やっぱり100くらいはこなさないといけないだろうか。
批評空間での点数つけかた
まず、点数をつけることの意義について。ギャルゲー発掘が捗っている一方で乙女ゲーム発掘に超苦労している理由が点数つきのデータベースが機能している/いないことなので、あったほうが絶対に役に立つはず。ということで点数をつけている。
100点は殿堂入りと私が判断すればつける。現状EVER17とCROSS✝CHANNELのみで、3本目の選出自体が今後一生プレイしていって1回あるかないかだと考えている。ユースティアが入らない、YU-NOも入らない、シュタゲも入らないんだからハードルをとんでもなく高く設定してあることがわかるはず。未プレイタイトルで今後入るかも候補はいくつかあって、「村正」「素晴らしき日々」「WA2」など。
それに準ずる名作と判断すると96~90の間になる。この辺は私の脳を焼いているかどうかで基本的に判断。とはいえ95ですらよっぽどの名作じゃないとつけない。それを飛び越えて96つけている穢翼のユースティアとAIRはそれだけの名作。外れ値でいうと、批評空間で中央値80の黄昏のシンセミアを私は90を飛び越えて点数つけている。
90未満は名作とは思うが実のところ深く刺さってはいなかったりする作品が多い。面白かった!で終わる感じ。名作であるグリザイア、ぬきたしも脳を焼くには至らず、この枠にぶっこんでいる。80になるとノベルゲームとしてよくできている、70くらいならまあありかなという感じに落ち着く。キャラゲーは80くらいを上限に。抜きゲーはやらないのでわからない。
番外編としてグリザイアファントムトリガーはSwitch版のお得なパッケージが登録されておらずどれに点をつけたらいいかわからないので点数つけてない(分割しすぎの罠)。この記事を公開した今ちょうどアニメ放送しているので、そっちを見る程度でも問題ないんじゃないだろうか。とは思うのだが、やっぱりアニメとノベルゲームでは描写量が段違いではある。
全体的に私の点数のつけかたは甘々なので-5~10点くらいで考えてもらえると判断材料として有益。かもしれない。